2008年2月 8日 (金)

全国学力テスト

なんか、テレビ出演している大阪新知事へ「教育をどうするか」という質問をしたがるコメンテイターがいるようで。その根拠は、全国学力テストで大阪がワースト3に入ったからだとか。

ふーん。

インターネット検索してみると、大阪は著しく成績が悪いという記事も見つけてしまいました。ほんまかいな。ということで、小学校の原資料を当たってまとめてみました。

大阪がろくでもないのはわかるけど、それでも他府県との差は、一問やそこら。意外に府県格差ってすくないように思えるのは気のせいでしょうか。それでも「著しく悪い」のか? みなさんの判断はいかに。

ちなみにAは基礎。Bは応用問題です。いいかげんな新聞はAとBを足して順位づけしていたけど、たとえば神奈川を見れば、基礎は弱いけど応用は強いというハラホレな結果がでています。愛知・岐阜なんか、もっと意味不明。どう分析すればいいんでしょ(笑)  表は国語Aの順位で並べ替えてあります。 

平成19年度全国学力・学習状況調査  公立小学校
平均正答数
国語A 国語B 算数A  算数B 国語A 国語B 算数A 算数B
18問中 10問中 19問中 14問中 順位 順位 順位 順位
秋田県 15.5 6.9 16.8 9.6 1 1 1 1
福井県 15.3 6.7 16.5 9.5 2 3 2 2
青森県 15.3 6.6 16.3 9.3 2 4 3 4
鳥取県 15.2 6.4 16 9.1 4 11 8 8
香川県 15.1 6.8 16.2 9.4 5 2 5 3
富山県 15.1 6.6 16.3 9.3 5 4 3 4
岩手県 15.1 6.6 15.9 8.9 5 4 10 17
広島県 15 6.5 16.1 9.1 8 9 7 8
石川県 15 6.4 16 9 8 11 8 13
山形県 15 6.4 15.7 8.9 8 11 19 17
京都府 14.9 6.4 16.2 9.3 11 11 5 4
東京都 14.9 6.6 15.9 9.2 11 4 10 7
熊本県 14.9 6.2 15.9 8.9 11 21 10 17
新潟県 14.9 6.4 15.6 8.9 11 11 28 17
静岡県 14.9 6.5 15.7 8.9 11 9 19 17
埼玉県 14.8 6.4 15.8 9.1 16 11 15 8
千葉県 14.8 6.4 15.8 9.1 16 11 15 8
岐阜県 14.8 6.6 15.5 9 16 4 32 13
長野県 14.8 6.3 15.9 9 16 18 10 13
奈良県 14.8 6.3 15.7 9 16 18 19 13
愛媛県 14.8 6.2 15.7 8.9 16 21 19 17
宮崎県 14.8 6 15.9 8.9 16 33 10 17
群馬県 14.8 6.2 15.7 8.8 16 21 19 26
福島県 14.8 6.2 15.8 8.7 16 21 15 30
鹿児島県 14.8 6.2 15.5 8.6 16 21 32 38
兵庫県 14.7 6.2 15.7 8.9 26 21 19 17
山梨県 14.7 6.2 15.6 8.7 26 21 28 30
栃木県 14.7 6.1 15.7 8.7 26 30 19 30
高知県 14.7 6 15.5 8.5 26 33 32 43
神奈川県 14.6 6.3 15.4 8.9 30 18 37 17
茨城県 14.6 6.1 15.2 8.8 30 30 45 26
島根県 14.6 6.2 15.6 8.8 30 21 28 26
和歌山県 14.6 5.9 15.7 8.8 30 40 19 26
佐賀県 14.6 5.9 15.6 8.7 30 40 28 30
福岡県 14.6 6 15.4 8.6 30 33 37 38
愛知県 14.5 6.2 15.7 9.1 36 21 19 8
岡山県 14.5 6 15.3 8.7 36 33 41 30
山口県 14.5 6 15.3 8.7 36 33 41 30
滋賀県 14.5 6 15.3 8.7 36 33 41 30
長崎県 14.5 5.9 15.8 8.7 36 40 15 30
宮城県 14.5 6.1 15.4 8.6 36 30 37 38
三重県 14.5 6 15.4 8.6 36 33 37 38
徳島県 14.5 5.8 15.5 8.6 36 44 32 38
大分県 14.4 5.9 15.5 8.5 44 40 32 43
大阪府 14.3 5.8 15.3 8.5 45 44 41 43
北海道 14.3 5.8 14.6 8.2 45 44 46 46
沖縄県 13.8 5.3 14.5 7.6 47 47 47 47

資料元↓

http://www.nier.go.jp/tyousakekka/todoufuken_data_shou/sk1_jissi_gaikyou.pdf

テストの内容

http://www.yomiuri.co.jp/feature/gakuryoku/20070424.htm

あきらかに生活態度と学力を最初から関連付けようとした設問も用意されてあるんだけど、だいじょうぶなのか?

たとえば、「朝食を食べる子群は食べない子群より成績がいい」という結果がでたからといって、じゃあ、「みんなに朝食を食べさせれば成績があがる」というものでもないと思うんだけどねえ……。要するに、比例している=原因と結果の関係、ではないということ。

そんなことを言い出すのなら、「お米がおいしいと学力があがる」という法則はどうでしょうか(笑)

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2007年9月21日 (金)

おいおい

斎藤氏逮捕ですか。

http://www.asahi.com/national/update/0921/TKY200709210107.html

この人は、たとえば大人なのに、もう一度小学生にもどって授業を受けてみるとどうなるかなどという子ども目線に立った教育評論をしてきた人です。そのルポでは、ガキといっしょにさわいで先生に叱られたなどという情けないエピソードも臆面なく語られていました。

要するに、教育評論をする自由人ですね。著書もけっこういいものがあります。

それが、これですか。自由人=ドラ○グという図式が悲しい……。公式ホームページのブログも閉鎖中です。

 

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2007年5月17日 (木)

国民投票法

よく引用させてもらうブログからなんですが、

http://shiozaki.info/mt/archives/2007/05/16/

なるほど。日教組封じのつもりが、拡大解釈すれば、憲法を体系的に説明できる専門家(教育者。特に大学教授が痛い)の言論をも封じる法案になっているというわけですね。

テレビに出てくる御用学者や評論家の意見(というかキレ芸)だけを参考にして国民投票しにいかなくちゃならん時代がくるのかなあ。週刊誌は論外、新聞も頼りにならんし、困ったもんだ。

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2006年11月14日 (火)

どこまでがデマか、学力低下

http://www.weblio.jp/content/%E5%AD%A6%E5%8A%9B%E4%BD%8E%E4%B8%8B

↑は、学力低下についてまとめてあるサイトです。だけど、どうにも納得できません。

まだ学力低下に関する本をいろいろ当たっている段階だけど、とりあえずわかったのは、論争に火がついたのは、1999年からだということ。ゆとり教育が導入されたのは、2002年ですから、学力低下の掛け声は、ゆとり教育阻止(よけいに学力低下に拍車がかかることへの懸念)から、そもそも上がったものだということ。

だから、現在の子どもの学力低下はゆとり教育のせいだとする最近の論調は、時系列的に、どう考えてもおかしいっす。

99年には、「分数ができない大学生」という衝撃の本が出版されています。でも、それは「一般に思われているほど、大学生の算数・数学力の惨憺たる低さを調査データで示したものではない」(「学力低下論争」 市川伸一著 ちくま新書 54ページ)そうです。

なんじゃこりゃ、です。

学力低下が間違いないとされた根拠は、2004年に公開された「国際学習到達度調査」で、日本の15歳の子どもの読解力が2000年の世界第八位から十四位まで下降したことからきています。

では、あなたは、一口に読解力といいますが、どんな読解力が落ちたのか、分析してみたことがありますか? どうも、調べてみると、読解力全般が落ちたようではないのです。

おすすめは、「国語教科書の思想」 石原千秋著 ちくま新書

日本人が他国民とくらべて、とりこぼした問題とはなにか。それは自由記述問題です。

53ページから一例をとりだしてみましょう。以下、引用。

「贈り物」の最後の文が、このような文で終わるのは適切だと思いますか。最後の文が物語の内容とどのように関連しているかを示して、あなたの答えを説明しなさい。

物語を批評的に読みなさいという趣旨の設問である。(中略)当然、日本の一五歳はこの設問ができない。無答率はOECD平均約二一パーセントに対して、約四一パーセントでダントツの一位。 

 石原千秋は、はっきりその理由を語っています。

日本の国語教育は与えられた文章を「ありがたいもの」として、徹底的に受身の立場に立って「読解」することだけが行われているからである。与えられた文章に能動的に関わって批評などしたら、「お説教」が待っている。それが日本の国語教育の現実だ。 

 わたしが本ページでやってるように、たとえ売れ線であろうと評価が高かろうと教科書に載っていようと課題図書であろうと(その時点で「ありがたい」というお墨付きがついていようと)、気に食わない作品には、自分の言葉で論理的に「気に食わない」理由を述べると、説教されてしまうということですな。これは、子どもだけではなくて、児童文学に携わる大半の人間もそうでしょう。「あなたの答え」は後ろめたい罪ですか?

 でも、国際基準では、「文章や図や表から情報を読み解く力」「文章を批評的に読む力」「これらを記述する力」が求められているんです。今の子は、ますます、それから遠ざけられていることがはっきりしたわけ。

こんなことすら、まともに言ってくれる人間はすくないというわけだ。すくなくともマスコミは。

当然、これへの処方箋は、ゆとり教育を否定し詰め込み教育を復活させることではありません。でも、読解力低下は、「ゆとり教育批判」のために使われているので、そんな論議が起きることは、まずないでしょう。かといって、ゆとり教育を弁護するつもりもありませんが(学習内容を一律三割削減はあまりにひどい)。言いたいのは、もっとうわべのスローガンではなく、内実を見ろということです。スローガンだけの教育改革なんてまさしく言語道断。

教育にまつわるトピックを追っていくと、あまりにデマが大手を振っていることに唖然とさせられます。

でも、もっとひどいのは、そのデマを信じきっている人間のほうがあまりに多いこと。「文章を批評的に読む力」が根本的に弱いんだもんね。しかたがないか。前にも書いたように、大手塾の大先生が「小学校では円周率3で教えている」などと平気で言っているご時世だもんね。

あ、それから、もうひとつ。これは個人的な考えだけど、大学生の学力低下は、ひとえに少子化に由来するものだと思っています。子ども全体の数がへっているのに、大学数がふえ、一流校も定員数をへらさないという処置をとれば、昔なら大学に入れなかったような人間も入ってくるに決まっています。でも経営上、どうしようもないんでしょう?

しかも、合格させるためには、未履修科目をつくるという姑息な手段も使われてるんだから、学生の総合力が落ちるのは当たり前。未履修科目をつくったのは、進学率を上げて高校経営を安定させるためでしょう?

なんだ。結局は、経済上の競争主義が間接的に子どもにおりてきただけじゃないか。

それでも、学力低下を「現代っ子」バッシングのためだけに使い続けますか? そういう無責任な論調を、批評もせず、「ありがたいもの」として受け入れますか?

  

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2006年11月 8日 (水)

まだ生きていたデマ

某週刊誌を立ち読みしていたら、某進学塾の大先生が、現在の教育問題の諸悪の根源は「ゆとり教育」なる発言をしていた。

そんな単純なもんじゃねーだろ。

と思っていたら、このおっさん、「今時の小学校では円周率を3として教えている云々」まで言い出す始末。

あほか。

たぶん、円周率のデマは今でも生きているんだと思う。この文書をたまたま読んでいるあなた。あなたも、このデマを信じてないやろね。もし、そうなら、↓でも読んで大いに反省してくらはい。

http://www2.chokai.ne.jp/~assoonas/UC278.HTML

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