テレビ東京系列で2月11日と12日に連続放送された「李香蘭」(山口淑子の半生記)、やっと見終わりました。CMをカットしても合計四時間の大作でした。
ズバリ、おもしろい! ストーリーはもう大河ドラマそのものです。「夜来香」とか「蘇州夜曲」とか、四十代のわたしでも懐メロでしかない歌(といいつつ、大好きでカラオケで歌ったこともある)を主演・上戸彩の声で聞けるという特典つきもうれしかったです。やっぱり昔の歌は叙情的でいいっすわ。
日米開戦の十カ月前に日劇で李香蘭のショーを観ようとして七回り半の群集の列ができていたなんて初めて知りました。もう「贅沢は敵だ」の標語が掲げられていた時期じゃないですか。へえ~。
ここを読みにきている人にマニアックな知識も書いておきましょう。番組の音楽担当は服部隆之氏になっていました。蘇州夜曲の作曲者は服部良一。ドラマの中にも、李香蘭の戦友?として出てきます。服部良一の息子が服部克久(小林亜星に盗作したと訴えられた人)。その息子が服部隆之です。「服部隆之ってだれ?」という方はドラマ「のだめカンタービレ」のエンドロールを見ればいいでしょう。そこには、しっかり服部氏の名前があります。つまり、ドラマのむこうにドラマの世界から現在まで続いている歴史があり、それに我々もかかわっているということが認識できるわけです。へえ~。
李香蘭の人生はここ↓に詳しいです。これを読むだけでも相当おもしろいです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%8E%E9%A6%99%E8%98%AD
上戸彩の演技は、あんなものでしょう。てゆうか、かなりがんばっています。むしろ、今の若手女優に昭和歌謡をアカペラで歌える歌唱力を持ち清潔感がある人間はいない(あえて言うなら柴咲コウだろうけど、あのキッツイ顔で中国人はない)ので、彼女でいくしかなかったと思います。川島芳子役の大根役者・菊川怜は論外。
テレビドラマにしてはものすごい大金を注ぎ込んだに違いない作品なので、いずれ再放送もあるでしょう。もしかしたら上戸彩の劇中歌のCD化もあるかもしれません。だけど、だからこそ、この作品はもっと短くしなければならないとも思いました。
四時間は長すぎる。これでは観てもらえるものも観てもらえなくなります。それでは、あまりにもったいない。
試しにDVDの機能を用いて編集をやってみました。李香蘭以外の登場人物のエピソードを徹底的に削っていく。特に菊川怜は完全削除。甘粕のエピソードも少なめに。そうすると、二時間四分。そこまで短縮できました。しかも、この方がテーマ性がはっきりして、映画並の質になることもわかりました。
角川かテレビ東京さんへ。こっちの方が絶対いいです。試しにこちらで編集したものをお送りしましょうか(笑)。家庭の機器での編集なので完璧ではないけど、叩き台にはなるはず。二時間ものとしてならもっと観て貰えるだろうし、映画化もできるでしょう。
追記 WIKIPEDIAを読んだ方へ。
ドラマは、WIKIPEDIAのストーリーにさらに肉付けしたものでした。李香蘭はロシア人女性と老境に至ってから再会しています。そこで彼女に告白されます。彼女の兄は731部隊に殺されたのだと。彼女は、あのとき本来なら敵である日本人の李香蘭を救ってくれていたのですね、一友人として。
さらに追記。
などと好き勝手なことを書いて、再視聴して、気が変わった分の書き直しをしていたら、公式ホームページを見つけてしまいました。掲示板をのぞいたら激賞の嵐ですね(笑)。しかも、視聴率がいまいちだったこともわかってしまいました。やっぱり長すぎるからじゃん。もったいない。四月には早くもDVD化されるそうです。見逃した人は必見。めずらしく長々と書いているのは、それだけ興奮したからです。
http://www.tv-tokyo.co.jp/rikouran/
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