ブレイブストーリー
本ページに映画評論として残すほどの価値はないものとみなして、こちらに書きます。
はっきり言って、なんで?、なんで? の連続でした。
ストーリーは、主人公のワタルが離婚をきっかけに倒れてしまった母親を見かねて、ヴィジョンなる異世界にいき、勇者として五つの宝玉を集め、運命を変えてくれる女神と会うというものです。
最初のなんで。母親はなんで倒れたの? 今時、離婚ごときがショックで自殺を図った? 心労? それにしては危険すぎる状態だったが。食事の準備中だったので、まさかガス中毒ということはないやろね。今のガスでは死にませんよ。
まあ、これは大目に見ましょう。次のなんでは、友だちは、なんで、ワタルに会う前に、さっさと最初からヴィジョンにいかなかったの? プロローグで既にトビラのむこうに消えてるやん。なんで、そのあと、学校にきたん?
まあ、これは大目に見ましょう。ワタルは、なんで、勇者の資格を与えられたの? それも、わけのわからんジジイに。あれは、何者? 最終的に宝玉全部を集めればヴィジョン世界は滅びるんだから、あのジジイは、それを知ってて、ワタルを勇者にしたはず。知恵者に見えて、実は破壊者か、あいつは。
まあ、これは大目に見ましょう。なんで、最初に、勇者なり魔導士なり、資格を与えられてしかヴィジョン世界は歩けないの? そのままいったらいいやん。RPGのお約束だから? ゲームと物語は違いますよ。必然性がないやん。ゲームの約束事に負けてしまう物語って、なによ(怒)。
まあ、これは大目に見ましょう。なんで、とかげのおっさんとか、ネコのねーちゃんは、カンタンにワタルの仲間になってくれるの? だんだん仲間がふえるのはRPGのお約束だから? けど、おまえらにも生活というものがあるはずやん。それを放り出してまでワタルについていける理由はなに? トカゲのおっさんは、「旅人といっしょならいいことがあるから」などとほざいていましたが、わけのわからん勇者についていったら一文無しになるやん。ええの?
まあ、これは大目に見ましょう。すると、トカゲのおっさんの言葉からすると、旅人(人間)がこっちにくるのは、よくあることらしい。じゃあ、そのたび、ヴィジョン世界は滅びの危機を招いたはずやん。ていうか、もう滅びててもしかたないやん。なんで、まだ滅びてないの?
もう書いていったらキリがないので、結末にせまります。なんで、友だちとその妹は死んだはずやのに、もどってきたん? しかも、妹は、あっちの世界で死んだ友だちとちがい、こっちの現世で殺されたはずやのに。友だちは妹をとりもどすためヴィジョンにいって、失敗したんでしょう? どっちみち、妹は助からんがな。
フジテレビがGONZOというアニメプロと組みたい気もちはわからないでもありません。絵がすばらしいから。日本テレビのジブリに対抗したいのでしょう。けど、GONZOは前作「銀色の髪のアギト」でもそうだったように、映像の派手派手(しかも既視感あり)に走るあまり、「なんでそうなるの?」をやりまくるんです。
いつも、なにかが破綻している。
それとも今回は原作に問題ありなのでしょうか? だとすると、宮部みゆきは、この手のファンタジーはまったくのダメダメ作品しか書いてないということになってしまいます。原作は膨大な長さなので読む気にもなりませんが、最後のメッセージらしきもの、
「人間はいいこともあるし悪いこともある。だから悪いことがあるたび運命を変えようなどと思ってはいけない」
もし、これが宮部みゆきの思想なら、がっかりです。この言葉は、妹を殺された友だちにはまったく無力なはずです。死は取り返しようのない悪いことです。カンタンに悟りを開けたり納得できるようなものではないと、わたしは信じます。
だから、それに気づいて、結末で、無理やり友だちとその妹を再生させたのでしょうか? それは思想的にも破綻してる証拠。
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