うちのネコが訴えられました!?(山田タロウ著 角川書店)
ブログから書籍化されたノンフィクションです。
内容は、うちにきている野良猫を飼い猫と勘違いされた上、その猫にBMWを傷つけられたから賠償金を払えと告訴された人の裁判記録です。
そもそも訴訟自体が単に因縁をつけられただけっぽい上に、原告がいかにもコマッタちゃんなんですね。著者の被告人は、徹底的に物証を固めていくという当たり前のことをすることで、裁判ではコテンパンに原告をやっつけます。が、原告は、中途半端な法律知識で動いているコマッタちゃんなので、根本的なところで、ちぐはぐなことばかりやらかします。
まるで笑えないコメディー。
だけど、あまりにバカバカしい訴訟なので、裁判官は二度も示談するよう著者に求めてきます。著者は断固戦いきるのですが、示談にのっかっていたほうが実は安上がりだったというオチになっちゃいます。
なんだかなあ、です。これじゃあ、訴えた者勝ちです。もちろん、著者はその経験を書籍化したことでコマッタちゃんに報復したことになるわけですが(いくら仮名にしても、地元ではどこのだれかはバレバレでしょう)、世の中では、このような理不尽に泣かされている人も多いはず。
原告をやっつけるところは胸がすくのですが、著者はものすごく容赦ない人だし、それでも勝負に勝って損得には負けた状態だしで、日本の裁判制度の不親切さも透けて見え、なんともいえない後味の悪さも残ります。全体的にはおどけた調子にしてあるのですけどね。
裁判とはなにか、裁判をしたがる人間とはなにかが、よくわかりました。読む価値ありです。
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